6月末の北京の気候は不順です。ある日の最高気温が36℃で、次の日が26℃という有様です。市の上空では南からの熱気と北からの寒気がせめぎあっているようです。その結果、夕方から夜にかけて毎日のように、雷がなり、雨が降るのがきまりとなりました。
さて、昨年の通信vol.15「2008年北京オリンピック施設建設の現況」の続きを紹介します。
「自主創新の技術で建てる“鳥巣”の鋼筋鉄骨」という見出しの記事(北京青年報’06年6月10日)の抜粋です。「鳥巣」とは2008年北京オリンピック主競技場のことで、外景が鳥の巣そっくりなので、そう呼ばれています。
『鳥巣は、スタジアムとなる部分は角型鋼管鉄筋コンクリート造(鋼管は1m角、たて筋は32本、横筋は10cmピッチ)。スタジアムの形状の複雑さから、柱の長さは120種類、最長は21m、柱の70%は2方向傾斜柱、最高の傾斜は59度、捩れは45度・・・・・。当初の施工計画では柱の上口からコンクリートを流し込む予定であつたが、様々な実験を経て、柱下部からコンクリートを圧入する方法を採用、コンクリートの品質も良く、工期も2ヶ月の短縮を達成した。この工法は発明として中国知財局に申請されている。
スタジアムを覆う屋根(鳥の巣状)は、最大スパン343mのS造で、建築用の普通鋼材では長方形断面(2mx 1mの長方形)で板厚220mmとなり、使用鋼材総重量は9万トンを超える。高強度で溶接性の良い鋼材は、主に機械用、大型掘削機用の低合金高強度鋼Q460が最適であったが、2004年の時点では、ルクセンブルグ・韓国・日本でしか生産されていなかった。急きょ、国内の特殊鋼メーカー7社の首脳が集められ、国内生産の検討が進められた。舞陽製鋼所(河南省)が製造の担当に選ばれた。合金の配分をいろいろと変え、高強度化、溶接性の改善が図られ、板厚も110mmにすることができた。2005年7月には量産化ラインが稼動するに至った。
実際の建方では、最大の問題は溶接である。110mm厚Q460鋼板の溶接法の標準の開発に研究、実験が進められている。寒冷下の実験はハルピン市の零下10数度の環境で行われた。
設計、施工とも極めて難しい建造物で、自前の技術で作ろうとする意気込みの若い世代が研究・開発に取り組んでいる。』
北京市中心部(“城市”と呼ばれています)を取り巻く地域は農業地帯です。城市で消費される野菜、果物類はここで生産され、供給されます。 7月の代表的な果物は何と言っても“西瓜”です。果物というよりは水の補給源となっているようで、よく道路わきで西瓜を丸ごと、一人で食べているのを見かけます。写真は馬車に引かれて道端で売られていた西瓜ですが、直径20cm、一人で食べるには4日はかかります。値段は7元(日本円で100円)。東京と比べてどうでしょうか。
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